ごきげんよう!

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「そのままでいい」は救いじゃないわね

ごきげんよう。皆様いかがお過ごしかしら。

アタシの元お友達は、何にでも前向きな発言をする人だったの。

すべて否定から入るよりましだけど、何でもかんでも肯定されると、逆にうさんくさくなってたわ。

物事の表面だけ見ていただけなのか。

現実から向き合うことを逃げていたのか。

否定的なことを言って相手や周りから反発されることを恐れていたのか…。

本人のみぞ知る、だわね。

「あなたはそのままでいいよ」っていう慰めの言葉は、何の解決にもならないわね。

元ヒキニートだったアタシが、身をもって証明できるわよ。

ひきこもりの人にそれ言っても、責任感が強い人なら逆にプレッシャーになるんだから。

ひきこもり中の人に言ってはいけない一番の言葉がそれで、同列一位が「なぜ〜しないの」「早く〜しなさい」よ。

この「〜」は、就職とか結婚とか、本人の人生に関わることね。

アタシはそれを母親から言われ続けるたび、1年ずつひきこもり期間が伸びていったわよ。

親とかは焦る気持ちをその言葉にぶつけて早く問題解決しようとするけど、子どもがそんな状況になった現実と向き合えてないからでもあるわ。

近所のうわさや世間体っていう重圧もあるでしょうけど、早く子どもを部屋から出したいなら、おおらかにドンと構えて、適度に放っておくのが近道だと思うわ。

母親が暗い表情なのも絶対にダメ。目の前でつらいと泣かれたり、苦しい気持ちをつづった長い手紙を差し出すのもアウトよ。

そんなことされたら、ますます追い詰められるんだからね。アタシはそれやられて、本気で首を吊ろうと何度も思ったわよ。

あと、就職が決められない本人に「〜が向いてる」とか言って、褒めるのではなく勝手に仕事を勧めるのもよくないわ。本人の意思を無視すると、ますます悪化するわよ。

部屋にこもるのが親に過干渉されてきた子どもの、唯一の意思決定で行動なの。

本当は家を出たいんだけど、過干渉のせいで社会経験が不足してて、社会に出るのが怖いのよ。

その状態で、さらに親が精神的に圧迫してごらんなさい。自分を責めて、本気でこの世からおさらばするか、自分がこうなったのは親のせいだと恨んで刃を手に取るか…。

結局はさ、距離感なのよね。適度な距離を置くことが、人間関係を楽にしてくれる。

親は思い詰めていたけど、親戚のおじさんやおばさんは普段通りに接してくれて、何も嫌なこと言わないでいてくれたから、とても気持ちが救われたわ。

 

またアタシの元お友達の話に戻るんだけどさ、その人はいつもポジティブに言葉を変換できるから偉いなって思ってたの。

アタシが軽く弱音を吐くと、逆の発想で変換してくれたりね。そういうところを尊敬していたんだけど、なんか打たれ弱い人だなとも感じたわ。

その人の手に余るような問題に直面すると、感情的なチャットを投げてきてね。後で謝ってくるんだけど、また同じことを繰り返していたわ。

アタシは言いたかったわよ。アンタの友達にも同じことしてるのって。アタシの方が年上だから、そこは大人の対応したけどさ。

そのうち言葉遣いに軽蔑やトゲが混じってきて、ああ本性が出たわね、もう友情も終わりねってうっすら勘づいてきたわ。アタシの不祥事もあって、現実になっちゃったけど。

さっきアタシは本性って書いたけど、ちょっと撤回するわね。一部分っていうのが正しいわよね。

人間てさ、リアルに余裕がなくなると悪い部分が出やすいのよね。だから元お友達も、いろんなことで余裕がなくなっていたんでしょうね。

でも機嫌や体調、家庭の事情なんかが悪くても人にキレたりしないことが、本当の心の強さだとアタシは悟ったわよ。

 

アタシは相手が怒ったり泣いたりすると、影響されないように気持ちに蓋をして、客観的に「どう行動すれば相手の要求が満たせられるのか?」って考えるようにしてるわ。

脳の考え方がさ、アタシの場合男女両方思考で、どっちかというと男性寄りなの。だから行動で問題を解決しようとするのね。

人によっては「冷てえな」って言われることもあったわ。まず一緒に怒ったり泣いたりしてほしい人もいるものね。

でもHSPのアタシが本気で共感したら、相手の感情で追い詰められるからできないの。

ニュースなんかで悲惨な犯罪やルポなんか読んだら最悪よ。現実に見たことないのに、現場の風景が頭に浮かんで超絶に苦しめられるから。

だからアタシは、新聞やネットニュースを見るときは流し読みして、感情移入しないようにしているわよ。

繊細人間なりに自分の感情を制御する術を身に付けたつもりだけど、元が元だから、何かの拍子に病んじゃうのよね。

アタシが何度も元お友達について書いているのも、長年お付き合いしてきた関係だからこそ、割り切れない思いがあってのことなのよ。

やり直したいなんて思ってないわ。ただ分析しているだけ。

ポジティブ仮面の裏側はこんな人だったんだなあっていろんな角度から見て、たくさん学ばせてもらってるわよ。

友達とか恋人にフラれたとか、離婚したとかの別れ話ってさ、一方が無垢無実で、もう片方が落ち度がないみたいに見られがちだけどさ、アタシが思うにどっちもどっちだわよ。

別れるのは生物的な相性の問題。

それを縁っていう天の領域にゆだねると、お互い許された気持ちになるのよね。

 

長い記事を読んでくれて感謝なのよ。

それじゃ、また次の記事でお会いしましょう。

ごきげんよう